2013年10月20日日曜日

みんなのうえん祭 2013

10月19日(土)の名村造船所跡地では、予告なしにやってきた冬のような冷たい風を受けながら、「みんなのうえん祭」が開催されました。
寒空とは対照的に、会場内はそれぞれの出店者さんの熱気に溢れ、地域内外のたくさんの人たちが足を運んでくださいました。
 


種から育てる子ども料理教室もWSでの参加をさせて頂きました。
今回のテーマは「タネだんごとめしのタネ」
いつもの食卓を豊かにし、万一の時の備えにもなるという一石二鳥な暮らしの知恵とレシピをご紹介しました。

まず、「タネだんご」のご説明から。もうお馴染みかもしれませんね。
タネだんごとは、10種類以上のタネと土と粘土を混ぜ合わせ、水を少しずつ加えながら1cmくらいの団子状にしたものです。このタネだんごは、吸水性の高い粘土が雨水をためて、その水分だけで蒔いた土地に適したもののみ発芽するという、なんとも自然の摂理に基づいた生命力のあるだんごなのです。

育てたい野菜のタネを選んでいきます。
 
よみがえりのレシピ」の渡辺智史監督もご参加くださいました。
 
 タネ:土:粘土=1:5:12の分量です。
 
 小さくて表面が滑らかなものにするとひび割れしにくく
鳥などの天敵からタネを守ることができます。
 
タネだんごは完全に乾かすと、その状態で保存できます。
万一の時にまけば野菜を育てることだってできる命のだんごでもあるのです。
 
 
さて、続いて「めしのタネ」を作っていきます。
めしのタネとは、保存食だけで作ったコロッケのことです。湯島食堂の本道さんから教えていただいたレシピをアレンジして作ってみました。材料は、高野豆腐、小麦粉、きな粉、バルサミコ酢、しょう油、塩、カレー粉、以上です。高野豆腐を水につけて戻し、水切りし、粉類と調味料を混ぜていい塩梅になれば丸めて揚げるだけ。とっても簡単なのに、ヘルシーですごく美味しい!!そして、材料は保存食のみ。いつもの食卓に出てきても、何かあった時に食べても、心も体も元気になる、まさにBOSAI食でもあるのです。


ハンドミキサーで高野豆腐を粉砕します。
 
炒めた玉ねぎ、粉と調味料を加えて、味見しながら量を調整します。
 
子どもたちも遊びながらお手伝いできます。
 
 全体が混ざったら、ギュッギュと力を込めて形を整えていきます。
今回はタネだんごを模して、まん丸なだんごコロッケに…
 
 あとはカリッと揚げるだけ。その間に、保存食の浅漬けも作りました。 
 
さて、最後は飾り付け!
タネだんごをまいた後の芽吹きをイメージしてエネルギッシュに仕上げます。
 
 これは草むらの中のタネだんご!?
 
みんなで作ったタネだんごから元気に芽が出てきますように…
 
めしのタネで、タネだんごの萌芽祈願 !!
 
とってもとっても寒い中、ご一緒して下さった皆さま
本当にありがとうございました!
 
 
思いがけず早い冬の足音を聞きながら
皆さんも今だけの味覚の秋をどうかお楽しみください!!
 
最後に、今回も素晴らしい機会をご提供下さったNPO法人Co.to.hanaの皆さま、いつも支援して下さっているおおさか創造千島財団studio-Lの皆さま、どうもありがとうございました。みんなのうえんの誕生時から活動を共にしてこれたことを心から感謝しています。たくさんの輪が繋がっていく「みんなのうえん」とともに、種から育てる子ども料理教室でまいた種もゆっくりと育っていくことを願っています。

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